大阪西淀川区野里の「住吉神社」にある『旌忠碑』(皇紀2673.9.3撮影)


★大阪西淀川区野里の「住吉神社」にある『旌忠碑』にお参りしました。(皇紀2673.9.3)

現在は、秋楡(学名:Ulmus parvifolia)の大樹の横に、この『旌忠碑』が鎮座しておりますが、神社の方のお話によると、元々奉納馬の銅像がある場所にこの『旌忠碑』が建っていたものを昭和3年にこちらの秋楡の横に遷座させたものとのこと。

また、戦後GHQの司令によって全国の「忠魂碑」が破毀されそうになった時、碑文の文字の部分をコンクリートで埋めて偽装して隠し、サンフランシスコ講和条約が締結されて、日本の主権が回復されて以降に、そのコンクリート部分を鑿を使って綺麗に剥がして復元したものであるとのことでした。そう言われて良く見れば碑文の文字の何箇所かには、名残のコンクリートが微かに残っておりました。そのせいか、揮毫者の彫られている部分がややかすれておりますが、目を凝らして視ると鹿児島出身の町田経宇(最終階級 陸軍大将)であることが分かりました。


【碑文】
「『旌忠碑』、参詣道に突出し狭溢を告ぐるを以て茲に移転するもの也。
昭和三年四月下旬」


この碑一つの中にも、様々な人々の思いと歴史がつまっているのを感じました。

【旌忠】という字句を使った碑は、大阪池田市の五月山児童文化センター入口や、神戸市灘区の六甲八幡神社にもあります。


所在地:大阪府大阪市西淀川区野里1丁目15番12号
最 寄:野里「住吉神社」内
形 状:自然石型
建立年:大正9年6月
揮毫者:陸軍中将正四位 町田経宇(宮崎愛次郎)

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