★FTDNAのマッチ機能。(2013.5.8)

FTDNAのサイトにはマッチ機能というのがあり、Y染色体STRの12値が一致したり、ミトコンドリアDNAの特定値が一致した場合、双方にのみ一致者が見つかった旨の通知が来ます。…が、単にハプログループの分枝が一致したぐらいでは全然通知が来ないので、大抵の日本人ユーザーはポツンと一人ぼっちで、まずこの機能が働くことはありません。

例えば、私が所属しているFTDNAの「Y染色体Dのグループ」や、「ミトコンドリアDNAのDのグループ」でも、ハプログループが同じであっても、近代以降近親であることを示す数値は誰とも一致していません。

しかし、この機能が凄いところは、この機能でマッチするということは、恐らく30世代以内ぐらいの近い世代で、「父系の父系…」か「母系の母系…」かで、必ず共通の祖先のある一人の人物に行きく着くということを意味します。

欧米では、両親・親族の行方が分からない天涯孤独の人で、手掛かりを探している方々も多数、このFTDNAに登録しておられる所以であります。

…で、先日確認すると、母系で一致者が居た旨を表示するメッセージが出ておりました。
相手の方は、米国在住の女性で母方の先祖に長野県出身の女性がいるらしいのですが、その女性が私の母系の先祖と一致した型のミトコンドリアDNAであったようです。(※白が私の母系先祖の居住地、赤が一致した人物の母系先祖の居住地)

除籍謄本によると、私の母方の母方の先祖で辿れる最も古い人物は、1844年生まれのHという女性であります。
Hは、出石藩士の家に生まれて、同じく出石藩士のS家に嫁いでおります。当時の出石藩の諸家は、先祖代々の出石の生まれという訳では無く、宝永3年(1706)1月28日、信濃上田藩から御国替えとなった藩主 仙石政明らに従って、信州上田から但馬出石に来住したとのことであります。除籍謄本によると、Hは1924年に亡くなっております。

Hの更に母方の人物については、私の知見の及ぶところではありませんが、想像を逞しくすれば、それらの人物も信州上田(現 長野県)からその時に移住した一団に属していたのでは? …と思われます。 ではまた明日(^^)v


追記、2015.8.24に、母系祖先の地、長野県へ行ってきました。そして、氏神様にも参詣してまいりました。


(※ちなみにFTDNAによる、mt-DNA【D】の分布図はこちらへ)


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