(皇紀2674.7.31撮影)


★映画『ゴジラ』は面白かった!(2014.7.31)

本日はレイトショーで【ゴジラ-Godzilla-】を観てきました!(*^^*)

面白かったです!

特に、ゴジラが出てくるまでの前半は、日本の「ゴジラ」の第一作目の時のような、不気味な現象に関する臨場感が伝わって来て、良く出来ておりました。

戦争・空襲・原爆投下・ビキニ環礁における水爆実験・東西冷戦・第五福龍丸の被爆・環境破壊・汚染地域への立ち入り禁止・津波・大震災などの自然の脅威。…といったものを、人類(特に「日本人」)は実際に経験してきた訳ですが、今回の「ゴジラ」の映画でもその人類の歴史をトレースした上でのストーリー仕立てになっていて、考えさせられる要素が随所にちらばめられておりました。

日本の「ゴジラ」の第一作目に見られる「核への脅威」の部分も描かれていましたが、「反核映画」臭くは無く、このあたりのバランスがとても良かったです。これが、環境破壊・反核を真正面のテーマにしてしまっていたら、プロパガンダ臭さが鼻についてしまって、興ざめしていたことでしょう。また、恋愛や家族愛などのヒューマンドラマに重きを置いてしまったならば、三流映画になってしまって興ざめしてしまったことでしょう。子供が無闇矢鱈に泣き叫ばないところも良かったです。これは、東北大震災以来、アメリカ人が感じた日本感が投影されているんじゃないかと感じました。この点も、子供たち(人々)がパニックを起こして泣きじゃくるというような演出だったら興ざめしていたことでしょう。脅威的な事件が起こった時、驚きますが、寡黙に冷静に何を為すか考え行動するという人間像には、感情移入がしやすかったです。

日本の「ゴジラ」の第一作目は、南方の「大戸島」でのゴジラの出現から東京湾に現われるまでの流れを見ても、まるで硫黄島が陥落してから本土・東京が米軍によって空襲された光景と重なって見えたりして「架空の話」と知りながらも妙にリアルな側面があるのです。ゴジラに壊された町並みが、戦災を受けて焼け野原となった東京のように思えてしまうのは私だけでは無いでしょう。

アメリカの「Godzilla」は、日本の「ゴジラ」の第一作目へのリスペクトも随所に感じられました。
しかし、これらの伏線部分は、日本の「第一作目」を観ていないと観れない映画という訳ではなく、「第一作目」を観ていればより楽しめるという感じです。

今回のアメリカの「Godzilla」は、効果音もかなり凝った出来になっていて好感が持てますし、「ゴジラ」が好きで、「日本」も好きになった方々が多数この製作に関わっているんじゃないでしょうか。アメリカ映画としての斬新さも随所に取り入れられており、「ゴジラ」映画史上に残りうる逸品に仕上がっていました。今年観て欲しいお勧めの映画です(*^^*)

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