23andMeでゲノムが、77.32%一致した人と会って話してみた。(2014.2.18撮影)


★…とりあえず飲みに行くことに!(2014.2.18)


ほぼ待ち合わせの時刻、
「●●さんですね。はじめまして!」とその男性は、にこやかに微笑みながらやって来ました。

色黒で彫りの深めの顔。両目ともクッキリ二重瞼。身長は180cmぐらい。

「はじめまして!」と私も笑顔で応え、握手しました。立ち話もなんなので、取りあえずその男性が予約したお店へ。

案内された処は同じビル内にある、『磯一』という魚介料理屋の座敷である。

とりあえずビールで乾杯!…という訳で、今回の趣旨、新大阪『ゲノムで飲む会』がはじまった訳である。


その男性は、現在36歳。自営業。
23andMeをやりはじめたきっかけは「健康調査」に興味を持ったから。…まとめ買いしたら安くなるので、多めにまとめ買いして家族全員で23andMeをやってみたとのこと。

「日本国内へは発送していないのによくやりましたね」と尋ねると、自営で輸入業などをやっており、英語も堪能。小学生から中学生にかけては、親の仕事の関係で東欧のオーストリアに住んでいたとのこと。要するに、彼は帰国子女なのである。

【家族構成】
二人兄妹の長男で、妹がいるとのこと。既婚で子供は娘さんが2人。
(私は、二人姉弟で、姉がいる。ただ、これは昨今の日本の家庭事情を考えると珍しくは無いだろう)

先祖の出身地を聞くと、彼の父は兵庫県神戸市出身(Y-dna, D2a1b1)で、自身も須磨区で生まれたとのこと。母は淡路島の出身(mt-DNA, B4b1a1)。ただし、父系の先祖は、さらに遡れば東北が北海道か関東方面だろうと親から聞いたことがあるが詳しくは憶えていないとのことだった。

私も先祖の出身地は兵庫県である。…ただし南部では無く北部であるが。

私は、自己紹介がわりに自分の歩んで来た人生を彼に話し、スマホを使ってクラウドに保存してある私の描いた絵画作品や家族の古い写真を見せた。彼が興味を示したのは、私の伯父の出征写真だった。「皇紀2605年・昭和20年5月13日、祈武運長久、●●●●君出征記念」と書かれた写真を彼は興味深気に眺めた。

「これ、撮らせてもらっても良いですか?」と彼は訊いてきたので私は快諾した。それは、満20歳になったばかりの伯父が応召出征する時に撮った写真で、私の実家の門扉の前に、家族一同が参集して撮った写真である。まだ子供のように若々しい伯父を中心に、左側に曾祖父、右側に曾祖父の姉、曾祖父の左側に祖父、曾祖父の姉の右側に伯父の義母、背後には親戚一同が集まっている。門扉の前には日章旗が交差して掲揚されており、我が家から護国の大義を果たす為に応召せられた伯父を一家総出で送り出すところの写真である。ちょうど69年前の写真であるが、今も、この家も、この門も全くこのままの状態で残っている。

その後、彼は「そうそう、コレをお渡ししようと思って…」と、おもむろに鞄を開いてあるものを取り出した。(つづく)

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場 所:大阪府大阪市淀川区宮原3-4-30 ニッセイ新大阪ビル1F『磯一(いそいち)』新大阪店
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