兵庫宝塚(中山寺)にある『日清戦死者紀念寓塔』(皇紀2673.8.20撮影)


★兵庫宝塚(中山寺)にある『日清戦死者紀念寓塔』にお参りしました(*^^*) (皇紀2673.8.20)

兵庫県宝塚市の「中山寺」は、聖徳太子の創建による、わが国最初の観音霊場で、山号を「紫雲山」と言い、明治天皇勅願所でもある格調高い寺院であります。

   【御詠歌(西国第24番札所)】
  野をもすぎ、里をもゆきて中山の
  寺へ参るは、後の世のため

また地元では、安産の腹帯で著名なお寺でもあります。ここにある『日清戦死者紀念寓塔』にお参りしました。

この塔に関しては寺院内に全く案内板が無いので、見つけにくい場所になってしまっているのですが、中山寺の奥にある弘法大師を祀った「大師堂」の西側に「戦病歿者」を奉った巨大な石仏が建てられ、その背後に『日露紀念碑』があり、さらにその背後にこの『日清戦死者紀念寓塔』が建てられています。

碑の左右側面(写真右)には梵字がびっしりと彫られ、碑の頂上部分を良く見ると「地・風・水・火・木」の梵字が彫られ、細長い五輪塔の形をしていることが分かります。

碑陰(裏面)には、「明治30年7月建之、仁和寺門蹟 大僧正榮巖、随心院門跡 老比丘智満 書梵文」とあり、基段の石には「大阪 金剛一之講」と彫られておりました。

日清戦争の忠霊塔は県内でも比較的珍しく、貴重なものでありました。


(※一部のhpやブログなどでは、この碑に関して「日清戦争記年寓等塔」などと書かれ、またこの誤りを孫引きしているものが多数ありますが、碑文名は『日清戦死者紀念寓塔』が正しいです。尤も「戦死者」の「死」の文字に関しては行書で書かれている為「戦歿者」と書かれていた可能性もあります)

所在地:兵庫県宝塚市中山寺2丁目11番1号
最 寄:「中山寺」内の「大師堂」の西側にある石仏の背後
形 状:五輪塔型角柱
揮毫者:「仁和寺門蹟 大僧正榮巖」と「随心院門跡 老比丘智満」
建立年:明治30年7月
建碑者:大阪 金剛一之講

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