★わが家の位牌壇。

仏教の本家インドでは人は死後49日を過ぎると輪廻転生して何かに生まれ変わると思われていたそうです。ですから、お墓も作ら無いし、位牌も祀りません。そう、仏教を突き詰めると極めてインド的な思考に突きあたってしまいます。これは日本人とは、根本的に死生観が違っていることが分かります。

わが国には、欽明天皇の御代に仏教が公伝して以来、日本人は仏教を日本的な仏教観に咀嚼して受容してきました。だから日本では、仏壇にお位牌を祀るし、お位牌が多い場合は別に位牌壇(祠堂)を作ってお祀りしますし、それが仏典に照らして間違いだと言ってしまうと日本的仏教観での非常識になってしまいますね。

なんともなれば、仏壇という名を借りてはいますが、日本人の皆が拝んでいるのは、各家の祖先、即ち自分の祖霊に他なら無いからです。これは民俗学では、祖霊祭祀、あるいは位牌祭祀と呼ばれている思想・風習であります。因みに、沖縄や奄美大島では、横長に大きな「統々銘(トートーメー)」又は「統頭名(とうとうめい)」と呼ばれる琉球位牌を祀るらしいですが、この形式はまさに本土の位牌祭祀と全く同じ性質のものであります。

位牌を安置することによってお墓参りが出来ない時も、いつも身近に祖霊のご加護を感じることが出来、安心出来るのであります(*^^*)

…ここに祀られているわが家の先祖の男性は総て、出アフリカの時代からY染色体上のAlu配列にYAPと呼ばれる個性的な300塩基の挿入多型(SNP)を持っていた訳でありますね。合掌


さらに遠祖は、滋賀県近江八幡市の「沙沙貴神社」に奉られ、年に一度『近江源氏祭』が挙行されております。わが家の神棚はこちら。

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