(詳しくはFTDNAへ)


★BIG YのDNAテスト。(2014.3.1)

米国時間の「2月28日」すなわち日本時間の「3月1日」に、待望のBig-Yテストの結果が出る予定だったのですが、本日確認すると、まだ結果は出ておらず、更に予定日が「3月28日」に延長されておりました。

その後、FTDNAに登録しているメアド宛に、レイ・バンクス氏から長文のmailが届きました。

…んで、読んでみると、どうやら昨年11月にこの「Big-Yテスト」が開始されて以降、11月・12月に申込した人たちの内、約束の期日の2月28日に結果が出たのは9人に1人(つまり、10%の人)だけで、残りの90%の人は、まだ結果が出ておらず、結果が出るのが3月28日以降になりそうであるとのこと。

どうやら、遅延を詫びるmailのようである。

…それと、少々恐いことが書いてあるのだが、レイ・バンクス氏の私見としては、「Geno2.0は、かなり詳しい分析を行ったが、結果として、細かすぎて雑然としてしまい精密な分岐の系統樹が作れていない」らしい。…で、「今回のBig-Yテスト同じような感じになりそうである」とのことなのである。

「Geno2.0と同じような(大差の無い)結果になりそう」という書き方が、「実は3月28日にそういう結果が出るのが分かっているので覚悟しといてね」というように読めてしまうのである。…しかも、若干言い訳めいているのが、「新しい結果が出たとしてもFTDNAのサイト自体が3年前のISOGGの枝を使っていて、サイト自体の系統樹が更新されてないので、結局はその結果(新しい結果)は表示されないかもしれない」とさえ書かれているのである。

FTDNAの系統樹が長い間更新されていないのは、私も訝しく思えていたのだが、「じゃあ、何んでBig-Yテストを販売してるのか?」ということになってしまうし、本来、科学的知見の発展と共に、系統樹も更新していくはずじゃなかったんでしょうか?Big-Yテストで見つかった新しい枝が、「FTDNAの系統樹に載っていないから表記できない」っていうのは、本末転倒の自己矛盾した弁解のように聞こえてならないのである。

こういうことは良くあるのでしょうかね。23andMeのサイトでも、ISOGG 2009年〜2010年の枝に基づいたままの古い内容が、そのまま更新されずに堂々と放置され続けている箇所があったが、こういう杜撰な処置も我々日本人には理解できない内容なのである。

…まあ、7万円ぐらいのテストだから、駄目で元々と諦めはつくが、これがもっと何十万円もする高額のテストなら「看板に偽りあり」と訴えられても仕方が無いだろう。

私としては、今回のBig-Yテストが関係しているのか、していないのかは分からないが、結果としてハプログループD2b1の枝が「ISOGG 2014」に登録されただけで大満足なのであるが…。

しかし、今回の「ISOGG 2014」のD系統の改定はGeno2.0の結果だけでも事たる内容なので、Big-Yテストに関してはそれ以上のものを期待してしまうのだが、それは時期尚早な願いなのだろうか? まあ、果たしてどういう結果となるかは、3月28日になるまでは分からない。科学的知見の進歩を只管期待するのみである。

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