『赤壁へ向ふ曹操』(月岡芳年画)


★『曹操のY染色体ハプログループはO2-M268』についての記事(2011.12.30)

12月29日付『新華社(上海)』によると、三国史の英雄、曹操孟徳のY染色体はO2-M268であった可能性が高いとのことが報じられていた。映画『レッド・クリフ』では、蜀の視点から描きすぎるあまり、曹操を頗る悪役に描いていて小生にとっては不満であったが、かくの如きニュースでスポットが当てられて好ましく感じた。

上海の復旦大学近代人類学教育部重点実験室による3年間にわたる研究で明らかになった成果であるという。而して関連する論文は、学術雑誌『人類遺伝学報』に掲載されているとのこと。(※ちなみに日本列島のY染色体分布地図はこちらへ)

現代の曹姓の人々に対してまずDNA分析を行い、史書・地誌・家譜(各地の曹氏に伝わる家譜285種)などの文献資料との整合性を調査し、可能性の高い曹操の子孫を割り出して、その曹姓の男性のY染色体のDNAサンプルを1000点あまり採集し、最終的には最も可能性の高い6系統が曹操の子孫であろうと推定しているらしい。(※著作権の関係上、詳しくは引用できないのでこちらのリンク先をお読みください)

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