(詳しくは23andMeへ)


★23andMeによる「日本人と韓国人」の違い(平成26.8.10)

よく、「日本人と朝鮮人(韓国人)はDNA的にはもっとも似ている」と発言する人がおられます。

あるいは、「日本人の先祖は朝鮮人であるから、DNA的には殆ど同じである」などと発言する人もいます。

また、「関西人は渡来系の血が入っているから、朝鮮半島由来の遺伝子が多い」と論じる人もいます。

さらに、「Y染色体やミトコンドリアDNA(mtDNA)を調査しても、分かるのは『父の父の父の…DNA』と『母の母の母の…DNA』が分かるだけで、人間の形質を形成している常染色体(父母両系から混ざり合うDNA)では、分からない。そんな研究はナンセンスである」という人もいます。

本当にそうなんでしょうか?

今、一部の人々の中で話題の「23andMe」を使えば常染色体がバッチリ分かります(^^;

上が「私」のDNAの常染色体で、下が日本国籍を取得されて帰化された在日韓国人3世の方の常染色体です。在日3世の方にご協力を頂いて、比較をしてみましたが、「日本固有の遺伝子は濃い茶色」、「朝鮮由来の遺伝子は赤茶色」で一見して色味が違うことが分かります。わかりやすく円グラフ表示で見るとこのようになります。

ちなみに、私はY染色体が「D1b2a2」で、mtDNAが「D4b2a2a」。彼はY染色体が「O2b*」で、mtDNAが「D5b1」です。

これによると、在日3世の彼のおよそ4分の1にあたる28%が「日本固有の遺伝子」と記されていますが、彼の場合父方の祖母が純日本人なので、そのこともこの常染色体領域に明瞭に現われています。(※日本人と欧米人のハーフの場合はこのように表示されます)

彼の父方の祖父は、朝鮮半島の慶尚道の出身で、日韓併合後、日本に出稼ぎで渡来。日本人女性と結婚し日本に移住。…なので、早くから日本名を名乗っているとのこと。

しかし、「23andMe」では戸籍や国籍を度外視して「遺伝子」として「Korean」と分かるのでした。

また、彼の常染色体の15.4%にあたる「中華由来の遺伝子」と6.6%にあたる「東アジア系の遺伝子」を足すと、およそ4分の1にあたる22%が「中華系の遺伝子」となりますので、彼の母方の祖父母のうちの一人が中華系(もしくはその子孫)の人物ではないかということまでハッキリ分かります。

「日本人と朝鮮人の遺伝子が同じ」というのは、一視同仁主義からくる「同じであって欲しい」という願望から先走った幻想にすぎず、常染色体遺伝子を見る限りでは、日本人と朝鮮人(帰化して数世代の人も含む)は、ずいぶん違っているように思われます。

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