奈良天理(素盞鳴神社)にある『辰巳戦役碑』(皇紀2673.8.7撮影)

★奈良県天理市兵庫町の「素盞鳴神社」でみかけた『辰巳戦役碑』と書かれた碑。(皇紀2673.8.7)

推察するに「辰巳」というのは干支で、「明治三十七八年戦役」すなわち日露戦争のことだと思われます。

「陸軍一等卒」とは、昭和6年11月10日改正されて「陸軍一等兵」と呼ばれる以前名称で、同様に「陸軍輜重輸卒」は、 後の「輜重兵特務兵」のことであります。

おそらく、この碑は戦死者の慰霊の為では無く、出征軍人された方々の武運長久を祈念して建てられたものではないでしょうか。この「素盞鳴神社」は近隣にある「大和神社」の武器を収めていた場所だそうであります。

【碑陰】
出征軍人
陸軍一等計手 勲七等・山中丑松
陸軍砲兵軍曹 勲七等・西岡楢次郎
陸軍歩兵伍長 勲七等功七級・北浦乙次郎
陸軍歩兵一等卒 勲八等・井上芳太郎
陸軍砲兵輸卒・吉岡喜代蔵

陸軍輜重輸卒 勲八等・木口辰蔵
陸軍輜重輸卒・森嶋政太郎
陸軍輜重輸卒 勲八等・川口岩吉
陸軍歩兵二等卒 勲八等・松岡榮太郎